アクセシビリティと情報保証

2018年1月13日

HTML5のテキストを作成しています。前のバージョンからいろいろ変わっていて、特に感じるのが目の不自由な方が読み上げソフトを使う場合への配慮が求められていることです。 例えば次のような画像の表示です。


<p>観光地の眺めの良いところに立派な施設があります。
<figure>
<img src=”house.png”  alt=”3階建てのゴシック風の真新しいホテルのような建物です”>
<figcaption>X健康保険組合の保養所</figcaption>
</figure>このように健康保険組合によっては充実した給付が・・・
</figure>
</p>


上述のように、caption タグやalt属性を使いどういう図なのかを示すことが必要となります。しかもalt属性では単純に画像の説明をするだけでなく、周囲の文章とうまくつながり、図が認識できなくても状況が分かるように配慮することが求められています。

先日まで、Microsoft Office SpecialistのWord Expertを取得するための勉強をシコシコやっていました。Wordにはものすごくたくさんの機能があるのに、毎回、決まり切った機能しか出題されません。その中で、ほぼもれなくアクセシビリティーチェックが出題されます。ここでは、表や図形に代替テキスト、つまり読み上げソフトでその概要を示す説明がなかったり、組み込みのスタイルを使用して論理的な順序が分かりやすくなったりしているかなどをチェックしてくれます。 この画面、探すのに時間がかかるので、アクセスキー Alt + F【ファイル】+I【情報】+I【ドキュメント検査】+A【アクセシビリティーチェック】 で表示させます。

このようにホームページを作成するための言語の新しい基準や、就職するために多くの人が受験する検定試験で、目の不自由な方への配慮が盛り込まれることはとてもすばらしいことだと思います。 話は少し大きくなりますが、いろいろな問題に対してどうあるべきかを議論するときに、すべての人に正しい情報が提供されること、また意見を表明する機会が担保されることが不可欠です。このためにも、様々な方に対する情報保証については、もっと大切なテーマとして取り上げられるべきであると考えます。

ICT技術

Posted by ictsr4