今日の日経新聞、私の履歴書で奈良の興福寺の貫主の多川俊映さんの「唯識」の説明で、面白い俗謡が紹介されていました。
手を打てば 鳥は飛び立つ鯉は寄る 女中茶を持つ 猿沢の池
同じ物音でも受け手によってさまざまな違いが生じる。出来事をあるがままに受け止めることは難しいという意味合いです。
猿沢の池とは、興福寺にある池ですが、「去る差和」とも書き、生死、美醜、善悪などの差別的な見方から去りなさいという、意味があるそうです。
我々は、ある事実や統計を見ても、自分の都合の良い方に考えてしまう傾向があるように思います。データを使ってものごとを分析するときには「あるがままに見る」ことに努める必要があると感じました。
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