統計学を学ぶ意味

2020年4月12日

マーク・トウェインが「歴史は同じようには繰り返さないが、韻を踏む。」(The past does not repeat itself, but it rhymes.)という言葉を残しています。またこんなことも言っています。「ディズレイリの言葉「嘘には三種類ある:嘘、大嘘、そして統計」が正当性と説得力をもって通用してしまうんだ。」

今日の日経新聞の一面、「コロナと世界」というコラムの中で、14世紀のペストの流行を研究している科学史家、村上陽一郎さんが、感染症対策を唱える専門家への不信、デマの流布に懸念を示されています。

「自分の権威ある人々がすべてを決定した時代と異なり、今は社会にとって何が合理的なのかを最終的に判断するのは市民だ。個人の良識や常識、健全な思考に私たちの未来がかかっていると再認識すべきだ」「自然の謎や『分からないこと』と真摯に向き合い、問い続ける。その継続によって良識は養われる。」というのは重みのある言葉です。

統計学を学ぶことは、ただ、知識を増やすことではなく、物事を客観的に見る目を養うことではないかと思います。