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今日から始まったNHK「欲望の経済史[新]~ルールが変わる時~1▽時が富を生む魔術~利子の誕生」を興味深く拝見しました。キリスト教やイスラム教では利子を取ることを禁じていたことは知っていましたが、アリストテレスやヒンズー教でも同じように考えられていたことは知りませんでした。それだけでなくほとんどの宗教は利子には否定的とのことです。アリストテレスは「貨幣が貨幣を生むことは自然に反している」として利子については否定的でした。利子は1万年前からすでにあり、4000年前のメソポタミア文明の頃には利子があったと記録されているとのことです。

やはり利子をというというのは、貸し手にとって自然なことですが、全体的には利子を取ることの弊害が大きいのでしょうか。キリスト教では時間とは神が支配するものである。だから、時間を売って利子とする行為は神を冒涜するものであるとされたそうです。もう少し経済的に考えると、お金を借りて事業をした人は儲かるかどうかわかりません。いくら頑張っても、環境が悪ければ当初の見込み通りお金を稼ぐことができなくなることができなくなります。利子は借り手が儲かろうが儲かるまいが決まった金額を支払う義務があるのだから非常に残酷である。これに対して、投資は融資された側が損をしたら貸し手も損するからよい、という考え方もあります。イスラム教では利子は禁止されていますが投資をして配当を得るのは良いとされています。

番組の中で「利子はアルコールに似ている、エネルギーとタイムトラベルできる。あふれるほどのエネルギーは今お酒を与えてくれたのではなく土曜日の朝のエネルギーを金曜日の夜に移動させただけだ。二日酔いは翌日になってやってくる」という言葉が紹介されていました。今、世界中で負債が膨大な金額になっています。このあたり、注意深く見ていく必要があると感じます。

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