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教材の強靱性

社会保険のテキストを作成していると、保険料率などの数字がころころ変わるので、その修正が結構大変です。例えば厚生年金保険料は大体9月に、健康保険料は3月に改定されます。また介護保険料は健康保険料と一体となって保険料が徴収されますが、改定時期が健康保険と異なっています。これらの3つの社会保険は同じ枠組みの中で運営されているのですから、時期を揃えて頂けるとどんなに楽か分かりません。他にも雇用保険料、労災保険料、年金の給付額と枚挙に暇がありません。

くせ者は最低賃金です。最近は上がり方が急なので、うっかり実例で挙げた計算の賃金を時給に換算したら最低賃金を下回っていた、なんてこともありました。

そんなこんなでテキストのあるページは修正したが、給与明細の実例が直っていなかったり、練習問題の答えが古いままだったりと、混乱を来してしまいます。そこでいろいろな数字はExcelで一括管理し、保険料率の数字を打ち替えるだけで関係する箇所が一気に変わるようにすることが望ましいと思われます。このあたり、自信を持って講義に臨むためには制度や保険料などが変更になったときに、整合性を保ちながら教材の修正ができること、「教材の強靱」性といったことが求められるような気がします。制度が変わって、どうしても必要があってあるページを1行増やしたら、全体がずれてしまってその調整だけで半日かかり情けない思いをしたことも何度もあります。

今、休み明けから使うテキストの見直しをやっていますが、やはりまだ「教材の強靱性」には課題が多いように感じ、Excelと奮闘しています。

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